
花も実もない人生だけど- 出版日 - 2004-04-29
- 出版社 - 角川書店
- 著者 - 中村 うさぎ
- 形式 - 単行本
そういや、中村うさぎって、テレビでたまに見たり
だめんずうぉーかーによく出てるの見たりしてたけど
読んだことはなかった。
と、たまたま目についた時に思ったので読んでみた。
他人の人生経験談とか、好きだから面白かった。
こんなに猪突猛進で生きていけないし
偏った発言もあるけど、共感できた部分も多かった。
中でも、すごく心に残った部分は以下。
家の中に青い鳥がいるのに気づかず、あまつさえその青い鳥をうっかり踏み潰して
「幸せ探し」に奔走する、典型的なバカモノかもしれんのだ。
が、しかし。何なのだろう、この飢餓感、この枯渇感。
私はじゅーぶん幸せなのだ、これ以上何を望むの、と自分に言い聞かせつつも、
なおもどこか空のかなたにキラキラ輝く幸せがあって、
いつかその幸せが私の上に神の祝福のごとくまぶしく降り注ぐのではないか、
というファンタジーを、私はどうしても捨てきれない。
そして、その祝福をいまだ受けられない自分は、
どこか間違った人生を歩んでいるのではないか、とすら思ってしまうのだ。
どんなに人生を軌道修正したって、劇的な「幸せ」なんて、天から降ってくるワケない。
わかっちゃいるけど、「ささやかな幸せ」なんかじゃ、私は満足できないの!
たとえ次の瞬間に、破滅したっていい。頭が真っ白になるほど強烈な「幸福感」を、誰かちょうだい。
そんな身を焦がすような「幸せ」への憧れが、今日も私を突き動かす。
自ら炎に飛び込む蛾のように、狂った浪費に溺れていく。
でもね、最近思うの。
炎に焼かれて死ぬ瞬間こそが、蛾にとって、最高に幸せな瞬間なんじゃないか、と。
そう、私の幸福は、死の瞬間にしか存在しないのかもしれないのだ。
長いけど。
ここは心臓がぎゅっと痛くなった。
私に浪費癖はないけれど(浪費するお金もないしねw)。
青い鳥を踏み潰しては、次の青い鳥を探し続けた。
いつまでたっても満足できる青い鳥は見つからず幸せは手に入らない。
自分の欲求から開放される死の瞬間こそが一番幸せなのかもしれないと。
私もそう思う。
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